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施工例[2022.03.02]

こんにちは。
モドーリーの佐山です。
今回は当店でも一番多い修理箇所の修理方法を詳しくレポートいたします。
長尺ですがお付き合いください。
修理箇所ですが車両の左後部、

図の通り、確かに運転席から見えにくい箇所ですし、歩道の仕切りですとか
低いポールとかにぶつけてしまうんですよね。

今回の修理に入ります。

先に話しました修理そのものです。
黒なので少し解り辛いと思いますので、わかりやすく・・・

各キズ・ヘコミが混在しています。
修理ですが、まずはヘコミを出していきます。
凹んだところは基本「後ろから叩く」なんですが、この箇所は袋状態になっており
「後ろから叩く」ができないので「引く」です。
ではどうやって引くかなんですが

これを

このようにいっぱい溶接していきます。
溶接したらこのように

金具をつけてこの鉄パイプのような工具(スライドハンマー)を使って引っ張り
だします。

おおよそ出せたら次は「パテ盛」です。活字にすると楽しそうに見えますね。
「パテ」とはキズや凹みによる段差を埋め、元の状態に成形するために使われる
補修製品です。まぁ、石膏のようなものと思っていただければ結構です。
パテも種類がありまして用途や状況によって使い分けます。
今回は3種類のパテで整形します。
パテを盛って

研いで整形していきます。

ドア側も同様に形を形成していきます。

これで整形作業は完了、次は塗装です。
塗料の付がよくなるように下地処理をします。
修理した個所は白いものが吹き付けてありますがこれすることで塗料が密着
しやすくなります。ドアの後ろのパネルも白っぽくなっていますが、こちらも
細かいサンドペーパーで擦ってあります。

修理してない箇所なのになぜ下処理?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
通常皆様のおクルマの塗料を作る際、指定の色を作っても実車とは一致しません。
日焼けや劣化等による変色が起きているからです。実車により近い色を何度も
実車に合わせながら色の配合を試みます。これを「調色」といいます。
それでも残念ながら色は絶対一致することは技術的には無理なんです。
そこで「ぼかし」という技法を使い塗装します。
塗装範囲を広げるのでその下地処理を実施しておきます。

損傷部分から外に向かって塗装を施します。

次はマスキングです。塗料がかかってはいけない箇所をビニールシートとテープで
カバーしていきます。

塗装完了直後です。

綺麗になったように見えますがまだおわりません。
吹き付けた塗料の小さいほこりやごみが混入するのでそれを取り除き、最終の磨き
作業です。

磨き作業の最終工程を経て全工程完了です。

ビフォア・アフターです。

実作業日数3.5日の作業でした。

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